ブスとは、不美人の蔑称ではない?

あなたにお届けする、今回の雑学は「ブス」です。
ブスというと、決して、よい言葉ではありません。
大抵、人の顔をけなす言葉として利用されます。
この「ブス」ですが、元々はトリカブトの毒のことをいいました。
トリカブトの花から抽出した毒の事を「付子」と呼んだんです。
この付子は矢尻に付けて、毒矢として狩り等に利用していました。
熊などが一瞬で死んでしまうといいますから、かなりの猛毒ですね。

この付子ですが、誤って体内に入ると大変なことになります。
脳の中枢神経が破壊される為、
結果的に顔が無表情となってしまうのです。
その為、その無表情な状態を「ブス」と言うようになりました。
それが転じて、
表情の無い人や美しくない人のことを指す言葉になったそうです。

ちなみに付子は毒だけではなく、薬としても使用されています。
実は、立派な漢方薬の一種でもあるのです。
毒も転じれば薬になる。
何事も使い方、考え方次第と言えるのでは。