2005/1/07  昨年のアニメを振り返って。
さて、今年に入って、深夜アニメ界はラインナップ一新。
と、いう訳で・・・昨年の深夜アニメの感想/批評などしようと思い鱒。
もう去年のことだし、何を言っても時効だよね?(笑
で、その中(主に後期)から、良作と駄作をピックアップ。

まず、駄作サイドからいくと、
なんたら戦隊ムスメット。どこを見ても、良い評判がないのは・・・(汗
同じくらい駄目だったのが、下級生2。原作ゲームも問題作らしい。
この2本は、大ゴケという以外に、感想はありませんな。
自分は、2、3話見て、視聴をやめてしまったので、詳しいことは割愛。
それから、双恋。
まあ、ささきむつみ先生がキャラデザをしているから・・・
という理由で見始めたわけですが。
サギじゃん。
クオリティそのものも、実に低いし。
それに、二人一緒というのは、オンリープレイ派には受け付けない。
基の企画からして、同人での3Pネタを狙っていると思っていたが、
スタッフの読みは大当たりしたっぽいね。
望まれて二股か。おめでてーな。

ここからは、一転して良作サイド。
まずは、魔法少女リリカルなのは。
正直、序盤の作画などを見て、ハズレかと思ってしまった。
それでも、時折登場する美由希さん目当てに見続けていたら、
これが、後半で見事に大化け。
引き込まれる戦闘シーン、荒れはしても外さない作画、
お約束っぽいが、良い意味で急展開を迎えるシナリオ。
ライバルサイドの二人、
フェイトとアルフが実に良い味を出していたのも大きい。
特に印象に残ったのは、終盤の、決戦前に一時帰宅して
なのはと友人2人がテーブルを囲んで談笑するシーン。
テーブルには一箇所の空席。
3人でテーブルを囲めば空きスペースができるのは当然だが、
これが、非常にいい演出と言えた。
「いつか、あの空席にフェイトが座って欲しい」と思ったのは、
自分だけではないはず。
残念ながら、物語中でそれが実現することはないのだが・・・
総評として、DVD購入をお奨めできる、いい作品だった。

そして、今期最大の大当たりアニメと言えば、
神無月の巫女。
全体を見ると、決して良作と呼べるアニメではない。
しかし、この作品がひたすら貫き通したコンセプト、
「テイストではない、女の子同士の恋愛を正面から描く」
消化していない伏線、報われないソウマ(男ヒーローです)、
掘り下げられていない、魅力的な敵サイドのキャラクターなど・・・
しかし、そんなものはすべて吹き飛ばしてしまうだけのパワーを持った、
強烈な百合ワールドが確かにある。
凝りに凝った、千歌音の切な過ぎる心情描写。
視聴者を苛々させた、鈍すぎる姫子。
その分、後半の7話以降は怒涛の展開を見せる。
まさか、千歌音による姫子のレ○プまでやってしまうとは・・・
(漫画版にもあるシーンだが、まさかTVでやるとは思わなかったのだ)
その分というか、最終回の二人はとにかくラブラブで、
見ているこっちのほうがほうが恥ずかしくなる程だが、
それが一層、悲劇的な宿命を際立たせている。
最後には、幸せへの伏線というフォローが入っていたのが救いか。
蛇足と言う人もいるようだが、自分としては嬉しかった。
悲劇で終わる百合は、もうお腹一杯なので。
いい加減、幸せなラストを迎える百合が欲しい。
とにかく、一点突破という点で、素晴らしい神作品と言えた。
ちなみに、介錯先生による漫画(少年エース連載)があるが、
展開がほぼ完全に別物なので、原作とは言い難い。
その点は注意されたし。

ふと気付いたのだが、
神無月の巫女を見ていると惹き込まれるのには、理由がある。
これは、古き良きアニメにも言えることなのだが、
良い作品、惹き込まれる作品というものは、
OPテーマ、本編、EDテーマと、全体を通して一つの作品としている、
という点が挙げられる。
神無月の巫女のOPは、
この映像自体が作品のダイジェストと言っても過言ではないほど
本編の内容と密接しているし、
KOTOKOの歌うテーマ(Re-Sublimity)の歌詞は、
この作品の内容をズバリ表している。
EDテーマ(agony)の歌詞は、千歌音の心情そのものだ。
また、EDテーマへの入り方にも相当のこだわりが見て取れる。
最終回にはEDテーマが流れなかったが、これは、
千歌音の心の痛み(agony・・・苦痛の意)がなくなったと解釈できる。

このように、作品全体が「ひとつのもの」として纏まっているものは、
大概は、惹き込まれるように見続けてしまう。
これは、「○○ワールド」の雰囲気に酔っている状態と言え、
なんだかイマイチ、と思っても、ついつい毎週見てしまう・・・
という現象を引き起こす(当然、内容がダメだとさすがに苦しいが)。
これらは、ドラマや映画などでも当然起こり得る出来事。
特に、映画では、間違いなく観客の満足度に関わる要素になる。
しかし、最近の5:30〜のアニメや、ゴールデン枠では、これがない。
なんで、冒険活劇見るのに、恋愛の痛みの曲を聴かにゃならんのだ。
逆に、土日の朝に放送している完全子供向けのアニメなどは、
しっかりとこの点を踏まえている。
「大奥」で英語の歌が流れたりすると、違和感がありすぎて萎える。
ただ、この手法にも利点がある。狙っているかは判らないが・・・
OPとEDが本編と切り離されているので、頭が切り替え易いという点。
「ああ終わった」という感が強まり、次の番組に気持ちが切り替わる。
全体の雰囲気を統一すると、視聴後に余韻が残るため、
次の番組を楽しめない、ということになりかねない。
深夜アニメなら、余韻が残るのはいいことずくめなのだが、
ゴールデンの時間帯では、そうもいかない。次の番組も見て欲しいのだ。
狙って使い分けているとしたら、さすがプロと思わせる仕事なのだが、
間違いなく、ただのCD販促だろうなぁ・・・
とりあえず今風のアーティストに歌わせておけばCDが〜、はヤメレ。

ちなみに、昨年視聴の番組を纏めると・・・

駄作
 双恋
 流星戦隊ムスメット
 下級生2〜瞳の中の少女たち〜
 R15(超変身コス∞プレイヤー、ヒットをねらえ!、LOVE LOVE?)
いまいち
 うた∽かた
 DearS
 R.O.D The TV
 恋風
そこそこ
 MADLAX
 天上天下
 KURAU -Phantom Memory-
 マリア様がみてる(無印&〜春〜)
 ローゼンメイデン
良作
 魔法少女リリカルなのは
 GUNSLINGER GIRL
 プリンセスアワー(主にφなる・あぷろーち)
神作品
 神無月の巫女

では、こんなとこで。長いっ!

12/31  今年よ、さようなら。
ついに、まったく更新しないまま本年が終わってしまう。
最近は、メールチェックも数日に一度、
おまけに、全部がウイルスやら、腐った広告やら・・・
とりあえず、まとめてポイして終了。
もし、自分にメールして返事がなかった、という人がいたらすみませぬ。
おそらく、そういった腐れメールの巻き添えをくっていると思われます。
ちょこっと広告を読んでみたら、結構、内容がトンチンカンで笑える。
自分は、出会い系サイトに登録もしていないし、
掲示板でセフレを募集した覚えもありませぬ(笑

さて、年の最後に、溜まった暴言を吐き出す。
Astraが百合好きなヲタなのは、プロフにも書いてある通りなのだが。
ちと、特殊な考え方をしているので、こっそり吐露すると、

「マリア様がみてる」、そろそろ邪魔。

マリみてそのものは、もちろん好きだよ。百合として、素晴らしいと思う。
ただ、そろそろ一線を退いてもらわないと、
百合という「ジャンル」に、固定観念が生まれそうな気がする。
マリみて信者が排他的なのは、もう明白な事実だし。
マリみて原理主義は話にもならないのでともかく、
それに似た雰囲気を持つものしか、百合と認めない勢いがある。
王道を築いてくれるのは歓迎するし、百合ブームが起きたとしたら、
マリみてが先駆けであった、と言うことができるだろう。
でも、アニメでコバルト文庫のCMやってた時に、
「乙女のバイブル」という宣伝文句を使っていたわけだが、
正直、「マリみて」は、百合のバイブルになってはいけないと思う。
理由は、舞台や設定の特殊性(ミッション系の女子校、姉妹制度)、
さらにその中での、「薔薇の館」周辺(の人物)に世界が絞り込まれ、
世界的な広がりがそれ以上望めないというのは、キツイものがある。
百合は、女の子が狭い閉鎖的世界で恋愛(もしくはに順ずる感情)を
繰り広げるだけのものではない、と思う。
百合世界が「マリみてフォーマット」されてしまうのは、悲劇だ。
「百合に性的描写は不要(邪道)」というのは、どこか違う。
「性的描写を含む女性同士は、レズ」というのも、どこか違う。
「百合は少女の特権(大人はレズ)」というのは、滑稽でしかない。
もっと広い世界での百合が見たい。
来年も似たような状況になるのは、鳥篭の中で翼を閉じる行為だ。
翼を広げなくては、羽ばたけない。飛躍することができない。
ソフトな言い方をするなら、
そろそろ、「マリみて」から卒業する時期が来たのではないだろうか。
さらに重要なのは、「悲劇、悲恋はもう勘弁」ということなのだけれど。

むう。つらつらと百合話、しかもマリみて非難ばかりしてしまった。
今年は、百合にとって大きな意味を持つ年になったと思う。
来年がどうなるのかは、わからない。鬼に笑われたくないし。
百合の発展はあるのか? Astraは引き篭もりから脱却できるのか?
とりあえず、良いお年を。

11/1  豊かゆえの傲慢。
食べる物がなくて飢えている発展途上国の人間と
食べる物はあっても手にすることが出来ない人間と

いったい、どちらが不幸なのだろうか?

多くの者が言うだろう。勿論、発展途上国の人間だと。
しかし、目の前に焼きたてのパンが、温かいスープがあるのに、
手を伸ばせば届くのに手に入らないというのは、どんな気持ちだろう?

10/22 美少女ヒロイン。
第二回から、いきなりこんなネタでいいのか?
しかし、ここは毒電波発生地帯。
言いたいことが見つかり次第、適当に書いていく。

さて、美少女ヒロインといえば、いろいろ浮かぶ。
とりあえず、今回は、主人公の相方としてのヒロイン、
つまり、副主人公ということにする。
まず、ここで挙げるのは、自分が嫌いなヒロインだ。
Astraの嫌いなヒロインの条件ベスト3はこうだ!

第一位、成績優秀、スポーツ万能で人望厚い、○○のアイドル!
第二位、幼馴染み!
第三位、義理の妹!

第一位はかつてのメインヒロイン、二位と三位は今流行のヒロインだ。
別に、これらの要素が嫌いなわけではない。
最近のアニメ、マンガ、ゲーム…
どれを見ても、コイツらがヒロインを張っている。それが気に入らない。
と言うか、もうお腹いっぱいだよ、このタイプは…
そして、どいつもこいつもオツムが弱い。
そのバカさ加減を例に挙げるのなら、


敵に十重二十重に包囲された主人公たち。
その後方では、ライバルキャラが不敵な笑みを浮かべ、
今まさに突撃命令を出そうとしている。
そんな中、自分の運命を呪い「もうこんな戦いはイヤ!」と泣き叫ぶ。
主人公たちは必死の思いで奮戦し、
現状が打開されつつある中で敵は焦りを募らせる。
そこへ、自己完結して主人公のもとへ飛び込むヒロイン(非戦闘員)。
もちろん敵を突破できるはずもなく、あえなく捕らえられ、
人質として主人公たちの前に現れるヒロイン。
状況はますます泥沼化して混迷を極めたその時、
ヒロインに秘められた力が解放され、かろうじて事なきを得る…


もうね、アホかと。ヴァカかと。
で、視聴者はと言うと…「感動した!」「健気だ!」
ゴメン、こいつらが一番オツム弱かった。
なんで、ヒロインって連中は、どいつもこいつもパープリンかなぁ。
そのほうがオタク向けって言えば、そうだけどね。
ヒロインの格言は、絶対に「火のないところに水煙」と見たね。
もうちょっと、頭のいいヒロインって登場しないのかね…
あ、いいのか。主人公の引き立て役なんだから。
どうしようもないくらいバカで、守ってやらなければいけない存在でないと、
主人公が必死で頑張る必要ないもんな。

これにて自己完結。


10/17 サイト始動。
8月中旬を予定していたこのサイトが、ようやく始動。
遅れた理由は、いくらでもある。
単純に、自分自身が、まったく気乗りしなかったこと。
また、この話を持ち出した某氏が多忙を極め、
こちらの作業に対し、まったく関知できない状態にあったこと。
某氏が、自分のサボリ癖と言うか、
自分の作業速度が気力に依存することを熟知していたため、
という要因が挙げられる。
などと格好付けても、要は、馴れ合いと甘えだ。

これからの更新頻度などは、当然監督されることだろうが、
こちらとしても、今回の活動は、ある意味重要なものとなっている。
まずは、もう少しレビューを増やし、訪問者を地道に増やすこと、
こちらの受け入れ態勢を整えること、があるだろう。

堅苦しく始まったこの戯言だが、
今後、かなりはっちゃけた内容になることは間違いない。
主に、ニュース記事や自分の内面、
百合に対する意見などが主になってくるだろう。

前の二つはともかく、最後のは何だ?
などと深く追求する者は、この戯言には付いて来れないだろう(マテ