豆腐はなぜ腐った豆と書くのか?

友人との電話でこんな会話がありました。
言われてみれば、不思議です。腐った豆じゃ納豆です(^^;
調べてみたところ、いろんなことがわかりました。
まず、豆腐は中国生まれ。
日本に入ってきたのは、奈良時代から平安時代末期までの間。
おそらく、遣唐使が派遣されていた時に入ってきたと思われます。
なぜ、おそらくかというと、明確な日時がわからないからです。
ただ、昔の日記に「唐府」という豆腐を表す言葉が残されています。
日本で庶民に定着したのは、江戸時代。
「豆腐百珍」という料理本があるそうです。

で、本題のなぜ「腐った豆」と書くのかということですが。
まずは、「腐」という漢字の意味が、
「腐った」という意味ではないという説。
柔らかく弾力のある固形物を意味する言葉、
つまり、ブヨブヨしたことを意味するようです。
直訳すると、「豆で作ったブヨブヨした固形の食べ物」となるわけです。
また、昔の食べ物で「乳腐」というものがありました。
これは、今でいうヨーグルトのようなもので、
これを乳の代わりに豆で作った。
その為、「乳腐」が「豆腐」になったという説もあります。
ちなみに、現在の中国では豆腐を腐らせた食べ物を、
「乳腐」もしくは「腐乳」といいます。
この場合は、発酵させてあるので腐ったという意味なんでしょうかね?