戦士の命綱 鎧

■鎧
ブレス・プレート
チェイン・メイル
クロス・アーマー
スケイル・アーマー
コート・オブ・プレート
プレート・メイル
プレート・アーマー
フィールド・アーマー
キュイラッサ・アーマー
ハーフ・アーマー
戦士・兵士が身を守るための最後の砦。
それが、鎧です。

敵の攻撃から身を守る。
太古の昔では考えも及ばなかったことです。
それでも、毛皮を纏うなどして工夫してきた人間ですが、
結局、オリエント文明が発足するまでは盾と兜に頼ってきました。
金属加工の技術が追い付かなかったためです。
しかし、弓矢等の射撃武器の発達とともに、盾では防ぎきれなくなり
胸を中心とした胴体の防護が必要不可欠になったのです。

しかし、当時の鎧は高価で、一般兵士にまで配備できませんでした。
人は、どんなことにでも価値を見出すもので、
鎧は、権力者がそれをひけらかすための道具ともなり、
権力者たちは、競うように、自らの鎧に美しい装飾を施しました。
こうして、鎧は美術品としても発展していくことになります。

やがて、火器が発達していくのとともに、鎧は廃れてゆきます。
重い鎧も、ライフルの弾丸を防ぐことはできなかったのです。
しかし、現在も、鎧の美術品としての価値は衰えていません。
同時に、権力者がそれを誇示するという利用法も今だ健在なのです。

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